世界経済は成長し続けるのか? ~長期投資の大前提
こんにちは!ラボサラです。
今日は「世界経済は成長し続けるのか?」というお題です。
ブログを開設して投資に関する勉強をコツコツと進めながら、投資の基礎や国の制度のことなどを記事にしてきた私ですが、今日は何とも壮大な(?)テーマですね。笑
もちろんこれには理由があります!
私の今後の投資計画として、ドルコスト平均法による長期の分散投資をつみたてNISAの枠内から始める、というオーソドックスな投資を予定しています。(過去記事をご参照ください。)
(ちなみに、現在私はアメリカに留学しており、日本の証券会社の口座を開設することが難しそうなのでまだ投資を開始できていません。。半年後に帰国してから開始予定です!)
積み立て投資において利益を上げられるのは、「投資対象が長期的には右肩上がりに成長する」という前提があるからです。
実際に世界経済は成長を続けており、各国のGDP(国内総生産)は増え続けています。
しかし、これから投資を始めるにあたり、30年後、40年後といった将来でも今までのように世界経済が成長し続けてくれるのか、はたまたマイナス成長の可能性があるのか、といったことが気になったので今回調べてみました!
GDPとは?
GDPはGross Domestic Productの略で、日本語では「国内総生産」と訳されます。
GDPは、「ある一定期間の間に国内で生産されたモノやサービスの付加価値の合計金額」を表します。経済の規模を表す時によく用いられる指標ですね。
この値は、皆さん一人一人が頑張って働くことで生み出した価値を全て足し合わせた値(=国民一人の生産量×人数)、とも言えます。
「経済が成長する」というのは簡単に言うとGDPが大きくなることを意味します。
GDPを上げる要因
ではGDPを大きくするにはどうすれば良いのでしょうか?
これは ”GDP=国民一人の生産量×人数” という式から考えると分かりやすいですね。
「国民一人の生産量を高める(=生産性を高める)」か「国民の数(=人口)を増やす」ことでGDPが増えることになります。
とても大雑把に分けると、人口が頭打ち(又は減少)していく先進国では生産性を高めることでGDPを伸ばし、人口増加が進む途上国では数の威力でGDPを伸ばす、という図式になると言えそうですね。
人口の増加による影響は、国民一人当たりの生産性に比べて分かりやすいので、まずは世界の人口推移の予測を見てみましょう。
世界の人口推移予測
「人口が増加すればGDPが増える」ということは、世界全体で見た時に人口増が続く限りは、世界経済は成長を続けていきそうだということが言えると思います。
では世界全体の人口はどのように推移していくのでしょうか。
以下の図は国連が発表した予測図です。(引用自体はこちらのページです。)
今後、世界全体で見た時に人口増加は緩やかになっていき、2100年に約110億人となった後は頭打ちになる可能性があるとのことです。
つまり、人口が増え続ける2100年くらいまでは、GDPの増加、すなわち世界経済の成長が期待できるということですね!
これだけを見ても、「世界経済は成長し続けるのか?」そして「長期投資の前提の経済成長は期待できるのか」という今回の私の疑問に対しては答えが出そうですね。
あと80年くらいは人口増加による世界全体の経済成長が期待でき、少なくとも今の現役世代においては、経済の成長を前提とした長期投資は非常に有効な手段と言うことが出来そうです。
生産性向上によるGDPの成長
では、人口が既に頭打ちになっているような先進国のGDP成長はどうなのか?
既に人口減少が始まっている日本の一人当たりのGDPの推移を取り上げてみましょう。(内閣府のページより引用)
この表にある一番古いデータが2005年となっていますが、前年比マイナスという年もありながら、全体としてはおおむね増加傾向にあることが分かります。
そして、日本のGDPの推移が以下のようになります。(引用元はこちら)
緩やかではありますがGDPは増大していっています。
つまり、人口が頭打ちになったとしても、生産性の向上によりGDPは増えていっているわけですね。
人口減少局面ではGDPを増加させることが難しくなりそうですが、生産性の向上によりGDPは増加しており、他国を見ても少なくとも急激なGDPの減少は起こらないと言えそうです。(そもそも急激な人口減少は戦争でもない限り起きないでしょうしね。)
ちなみに、一人当たりのGDPについては、その国の産業構造などにも影響を受けるため、一概に高ければいいというものでもないようですが、今回の話からは逸れるので割愛しておきます。(興味のある人はこちらのニュース記事などをご覧ください。)
世界のGDP推移
上記で日本のGDPについて見てみましたが、世界全体で見るとどうでしょうか。
下記図は日本経済研究センターのものです。(引用元はこちら)
アメリカは順調に経済規模を拡大し、中国がそこに追随しています。
日本やドイツといった先進国はほぼ横ばいに見えますが、拡大すると僅かずつ成長しています。
不確実な未来のことなので、様々な予測が立てられていますが、総じてアメリカと中国が二強になるような予測が多いですね。
この二国を除くと、今後大きく成長するのは人口の多い途上国(インド、ブラジル、インドネシアなど)がメインと予測されています。
世界全体で見ると、人口増加に伴い経済成長が続くという予測が大半のようです。
こうして見ると、人口が増えていく国はともかく、アメリカの力強さが現在の先進国の中でも群を抜いていますね。
こういった予測がどの程度正確なのかは今の知識では深く考察できませんが、人口増加のことも含めて考えると、基本的には全体として成長していくと見ておいて良さそうですね。
まとめと結論
日本では投資に対する関心が徐々に高まってきており、ドルコスト平均法での長期投資が初心者にオススメの投資手法としてよく取り上げられます。
しかし、その投資手法の成功条件として当たり前のように「長期的な経済の右肩上がりの成長」が前提とされていて、個人的に気になっていたので今回その根拠を調べてみました。
結論として、
・2100年くらいまでは世界全体で人口が増え続ける。
・それに伴い、当面は世界全体での経済成長が見込める。
・そのため、長期投資によるリターンが期待できる!
ということになりました。安心して長期投資を開始できますね。
また、国別で見た時に、アメリカの安定感は目を見張るものがあります。米国株が人気なのも納得です。
今回は細かい要因は抜きにして、世界全体で見た時に今後経済成長が見込めるか、について考えてみました。もちろん、セクター(業種)や国・地域によって成長にバラつきはあるので、投資対象は充分に精査して選びましょう。
今回紹介した情報を基に考えると、日本やドイツのように大きく成長しない(=成熟した)市場に投資してもあまり大きなリターンは望めませんね。。
安定成長が期待されるアメリカへの投資や、新興国を含めた世界的な分散投資の方が期待値が高そうです。
長期投資は期間が長くなればなるほど得られるリターンが大きくなるので、やると決めたら早めに行動するのが吉ですね。
参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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<その他参考ページ>
世界経済の成長予測
・PwC、調査レポート「2050年の世界」を発表 先進国から新興国への経済力シフトは長期にわたり継続‐インド、インドネシア、ベトナムが著しく成長 | PwC Japanグループ
・http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/monthly/pdf/1511_9.pdf