ラボサラリーマンの勉強部屋

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研究職サラリーマンがワンランク上の生活を目指して勉強するブログ。副業・趣味・家庭のことなど、雑多な内容を記していきます。

業務日誌8 化学者は洗い物が得意!?

おはようございます!ラボサラです。

 

前回の記事で、実験作業について書きました。

labosala-studyroom.hatenablog.com

 研究者といえば実験、そして実験といえば…そう、片付けです。

どんな実験でも何かしらの器具を使用する以上、必ず片付け作業は発生します。

有機化学分野では多くの場合ガラス器具を用いて化学反応を行なうので、そのガラス器具の洗浄・乾燥という片付けが一番メジャーな(?)片付けではないでしょうか。

 

実験化学者にとっては洗い物は日常生活の一部です。笑

化学者には料理が得意な人が多いとまことしやかに言われることがありますが、それは「分量を量って試薬を混ぜて反応させる」「ガラス器具の洗い物を毎日のようにこなす」という作業を仕事として毎日のようにこなしているからだと言われています。

実際、私の周りでも男女問わず料理が好きな人は多い印象です。

 

ガラス器具の洗浄方法は使用する物質によって変える必要がありますが、一般的にはアセトンという有機溶剤で洗い流し(その洗液は専用の容器に保管してまとめて廃棄処分を行います)、水で洗い流した後で更に洗剤をつけてブラシでしっかりと磨き洗い(こすり洗い?)をした後、乾燥機に入れて完全に乾かします。

料理の洗い物と違うのは、器具に付着した試薬を流しにそのまま捨てることは禁止されていることです。これは、有害物質が下水道から外に排出されることで環境汚染や人を含む生体への健康被害を起こす可能性があるためです。

そのため、洗剤をつけて洗う前段階として掛け洗いを入念に行う必要があり、そのせいで余計に時間が掛かる作業となってしまいます。

実験をこなせばこなすほど洗い物も増える。

大学の研究室でも企業でも、研究者は意外と長い時間をガラス器具の洗浄に使っています。私も昨日は一時間近くを片付け作業に充てていました。

私の部署の先輩社員も「洗い物専用に派遣社員さんを雇ってくれないかな~」と軽く愚痴をこぼすほどです。

 

今日は化学者とは切っても切れない関係の”洗い物、片付け”というパートについて紹介しました。
研究職という仕事の意外な一面を知っていただけたのではないでしょうか。

化学者になれば洗い物や片付けが得意になって家事が好きになるかもしれません。笑