ラボサラリーマンの勉強部屋

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父親が過去にぼったくり投資商品で大損していた話

 こんにちは!ラボサラです。

先日、63歳になった父親と投資の話をする機会があり、その中で父親が過去に「株式の詰め合わせ商品」なるものを買って、結果として大損したという話を聞きました。
中小企業に勤めていた父親は、仕事上で付き合いのある銀行員から勧められて購入したそうです。
相手方の業績アップに貢献するのも一つの仕事、といった価値観は昭和のサラリーマンらしいといえばらしいのですが…
この話を聞いた私は思いました。

 

「それただのぼったくり商品やんけ!!」

 

投資について勉強し始めた私でも、すぐに分かるような内容だったため思わず色々と反論してしまいました。
しかし父親は既にその株式を売却しており、どれだけそれが見込みの薄い投資だったかを説明しても後の祭り。

購入時1000万円だった株式が数十年後の売却時には、300万円くらいにまで落ち込んでいたそうです。

 

 購入当時の銀行員の説明によると、「株式は単品だと業績に応じて株価が変動しやすい。そこで複数社の株式を組み合わせることで、異なる株価の動きを混ぜ合わせてトータルとして株価の変動を抑えることができ、リスクの低い商品を実現した。」とのことでした。

父親の覚えている範囲での話なので、きっと他にも色々なことを言葉巧みに話されたのだろうとは思います。

しかし、これだけ聞いたこちらとしては、正直なところ「その程度で騙されないでくれよ…」と思わずにいられませんでした。

まぁ数十年前の当時は、今のようにインターネットで簡単に情報が手に入る時代ではなかったので、充分な知識を得られる機会がなかったのも仕方ないとは思います。 

 

 この話は投資の勉強を始めたばかりの初級者である私にとって、金融リテラシーを測る良い題材になると感じたので、以下に私なりの観点で、父親の投資のどこが間違いだったのかを指摘してみたいと思います。

また、父親へのアドバイスのつもりで「今の時代ならこうすべき!」という点も併せて述べていこうと思います。

 

①銀行員から投資商品を購入した

 まずここですね。

「銀行員から勧められる=その銀行員の人件費が余分にかかる=手数料が高い」ということが考えられます。今の時代であれば、ネット証券を購入する時の手数料と、銀行窓口で購入する時の手数料の違いは一目瞭然です。

ネット証券であれば、購入時の手数料は無料のものもあります。また、信託報酬(運用利益に対する手数料)も0.1%程度のものが今では当たり前に見つかります。

対して銀行窓口での購入においては、銀行側の利益を大きくするために各種手数料が高めに設定されているのが定石です。私自身は銀行窓口で購入したことがないのですが、ネットの情報を見ると2~3%もの手数料がかかるものもあるのだとか。

年率5%の商品だとすると、手数料が3%だった場合、利益の半分以上が取られてしまうことになります。そこに、株式利益の受け取りにかかる税金(利益の20%分)がかかってくることも考えると、本来得られる利益のうち僅かな部分しか手元に来ないことが容易に理解できます。 

 

②株式を一括購入した

 これはリスク分散の観点からイマイチだと思います。

新興会社(ベンチャー企業)の株を買う、といったケースでは上場前に大きく購入してその会社の成長を待つ、というようなやり方もあるとは思います。しかしそれはリターンが大きい分、リスクもかなり高いと言えます。

「金持ち父さん貧乏父さん」の著者であるロバート・キヨサキ氏はこのような投資方法が好きだという話を著書の中で書いていましたが、あくまでこれは投資上級者が、投資先の会社の可能性やそれを取り巻く社会情勢などを加味した上で行うからこそリターンを得られるものです。

初心者が内情も分からずに手を出せるものではありません。

 投資初心者においては、長期の積み立て投資を行うことがリスク分散に役立ちます。

これについては私の過去記事もご参照いただければ分かりやすいかと思います。(本記事の最後に掲載)

 

③株式の詰め合わせ商品の内容を把握していない

 銀行員の説明によると、リスク低減のために複数社の株式を詰め合わせた商品にしたとのこと。しかしその内訳について父親はあまり理解した様子ではありませんでした。

もしリスク分散のために複数社の株を購入するのであれば、異なる値動きをするものを組み合わせる必要があるため、業種の異なる企業を詰め合わせるはずです。さらに言えば、国の情勢に左右されにくい商品にするために、日本だけでなく海外の企業も取り入れたパッケージにすべきです。

さらに言えば、リスク分散させたいのであれば、インデックス投資の方が安全だと言えます。

個別企業の株だけを組み合わせてポートフォリオを作るのは、中~上級者向けの方法だと思います。株式の詰め合わせの内訳を理解していない初心者では玉砕するのが目に見えます。 

 

 以上、3つの理由から今回父親が経験した投資話を分析してみました。

身近な人が経験した話に対して、自分なりの根拠を持って反論したことで、金融知識に関して自分の成長を実感できたため、嬉しかったです。 

(親が大損していたことを初めて聞かされたのでショックはショックでしたが…笑)

 

ただ、今回は父親を納得させるところまでは出来なかったので、もっと自分の理解力を深めて、誰にでも分かるような話をできるようにならないといけないな、とも感じました。

 

今回の話を通して、お金に関する知識を身につけることの大切さを改めて実感しました。

自分の身は自分で守らないと、他人はいくらでも搾取してきます。

皆さんも金融リテラシーを高めて騙されないようにしましょう!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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