ラボサラリーマンの勉強部屋

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【初心者向け】投資信託とは?株式投資との違いは?

こんにちは!ラボサラです。

 先日父親と話している時に投資の話になり、過去に父親の株式投資に手を出していたことを聞きました。(この時の失敗談については別記事でお話ししたいと思います。)
その中で、「初心者がよく知らずに株式投資するなんて無謀だよ。投資信託から始めるべきじゃなかったのかな?」ということを話したのですが、投資信託がどういうものか、いまいちピンときていなかったようでした。

投資のことを勉強している人ならほとんどの人が知っているとは思いますが、良い機会だと思ったので今回は初心者でも分かるように、投資信託とはどういうものなのかを説明してみたいと思います。

投資信託とは?

 投資信託とは、「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用のプロであるファンドマネージャー(=運用会社)が株式や債券などに投資・運用し、その運用の成果として生まれた利益を投資家である皆さんに還元する、という金融商品」です。

投資信託のお金の流れ

実際には運用会社が直接投資家に信託商品を販売したり、資金管理や投資を行う訳ではなく、以下の図のような流れになります。

投資信託のお金の流れ(詳細版)

以下の話においては、簡略化のために販売会社、委託会社(運用会社)、受託会社(信託銀行)をまとめて運用会社として扱います。(二つの図のうち、上の図のフローをベースにします。)

 投資家が会社の株式を直接購入して運用する株式投資との大きな違いは、間に運用会社を挟んでいるところですね。
では間に運用会社が介入することで、株式投資と比較してどのような違いが生まれるのでしょうか。
以下で細かく見ていきましょう。

投資信託の特徴

投資信託のメリット

①資金運用をプロに任せられる

 これは投資信託の分かりやすい特徴ですね。
投資初心者にとって、これから成長する会社を見極めて株式を買う、というのはとてもハードルが高い行為です。
元手となる資金さえあれば、気軽に投資を始められるというのは大きなメリットです。

②少額から始められる

 投資信託は、運用会社が複数の投資家からお金を集めて運用を行うので、一人当たりが提供する金額が少額でも運用が可能となります。
一般的に株式投資は数万円~数十万円が最低投資額となるのに対して、投資信託は100円からでも始められるようなものが多いです。
最近では「ポイント投資」といって、楽天ポイントなど、得られたポイントを1円単位で投資に回すことができる制度もあり、より気軽に始められるようになっています。

分散投資でリスク低減ができる

 株式投資の場合、例えば一社のみの株式を保有していると、その会社の業績が好調であればそれに伴う大きなリターンが得られますが、逆に業績が悪化すれば自分の資産もそれに比例して減ってしまいます。つまり、自分の命運をその一社のみに託すという、ある意味綱渡りのような投資を行うことになります。
一方、投資信託では、複数の金融商品を組み合わせた商品(様々な会社の株式・不動産・債券など)を運用会社から購入することになるので、一つの投資信託商品を買うだけで色々な資産を保有することになります。
この状態であれば、たとえその中の一つの株式が大きく値下がりしたとしても、全体に占める割合が小さいため大きな損にはなりません。
逆に、同じ理屈で一つの株式が大きく成長して利益を出したとしても、大きな利益にはなりません。
「リスクを下げる」というのは、「損益の幅を小さくする」ということになりますね。
「大きく儲けたい」よりも「大きな損をしたくない」という方針の人にとっては投資信託が向いていると言えます。

投資信託のデメリット

①運用会社への手数料がかかる

 投資信託の仕組みを理解していれば当たり前に感じると思いますが、運用会社は集めた資金を運用して利益を上げることが仕事なので、投資家は運用会社に手数料を払う必要があります。
運用時に支払う手数料は「信託報酬」と呼ばれます。投資信託商品を選ぶ際はこの手数料についてしっかり確認して購入しましょう。
(関連記事を記事の最後に掲載しています。)

②株式優待を受けられない

 株式投資の大きな魅力として、株主優待があります。株主優待とは、株式を保有している会社特有の商品や割引券などをもらえる制度のことです。
投資信託においては、運用会社の名義で株式を購入するため、運用会社に株主優待が与えられます。
与えられた優待のうち、換金できる分は換金して信託財産として貯めこまれます(=投資信託商品に利益分が反映される)。
しかし、換金できない分は投資家には還元されないという話もあります。(ちょっとした部分かもしれませんが少しだけ損した気分になりますね。)

まとめ

 今回は投資信託について、その特徴とメリット・デメリットについてお話ししました。
株式投資と比べて、小額から始められて損益の幅が小さい分、初心者には取り組みやすい投資手法だと言えます。
投資に興味のある方は投資信託から始めてみてはいかがでしょうか。
一つ注意点として、投資信託を購入する際は銀行窓口などの対人販売をしているところではなく、ネット証券を利用するようにしましょう。
(基本的に対人販売している商品は手数料が高く設定されているためです。)

以上、参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

<関連記事>
投資信託には各種手数料がかかります。株式投資との違いは主に運用時の手数料です。どのような手数料が必要となるか、しっかり理解しておきましょう!
labosala-studyroom.hatenablog.com

投資信託について理解したら、次は国が用意してくれている制度についても勉強してみましょう。
labosala-studyroom.hatenablog.com


<参考ページ>
投資信託とは
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/learn/about/
投資信託における株主優待の行方について
投資信託で優待はどこへ行く? ~基準価額の決まり方~ | mattoco Life
株主優待って投資信託ではどうしてるの?株主優待が生む利害関係を考える | イクメン・ファンドマネージャーがFP転身を目指すブログ